このCDは、2枚組のうちの1枚目である。
録音はサンマルコ寺院で録音されたものである。
モンテヴェルディは、サンマルコ寺院の楽長をしていた人物である。
その事をふまえて聴くべきアルバムなのだ!
このCDの曲は「晩課」とよばれるもので
教会で午後六時からの儀式に歌われる曲との話を聞いた事がある。
ルネサンスの時期の曲だからだろうか
汝よ、自己を悔い改めたまえ、といったような
自己の手の届かない物にすがるような雰囲気の曲ではなく
むしろ、今、生きている事に喜びを感じて何がわるいのか!
とても言っているかのような
まるで、生きている事だけで楽しい、という
楽天的なニュアンスを感じる。
音響的には非常に良い!
このCDは、ぜひ!大きなスピーカーで
ある程度の大きなボリュームで聴いていただきたい。
あたかも、自分がサンマルコ大聖堂で
この音楽を聴いているかのような感じに包まれるのだ!
私は、古楽的な曲はあまり興味がわかないのだが
録音された環境を、そのまま自宅にいながら
バーチャル体験が出来る現代の恵まれた環境に感謝したい!
CD19、ガーディナー/モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り パート2