この演奏は、本当に凄い!
まずは演奏のデータを!
マリア・シュターダ(ソプラノ)
マリアンナ・ラデフ(メゾ・ドプラノ)
ヘルムート・クレプス(テノール)
キム・ボイル(バス)
ベルリン聖へトヴィヒ大聖堂歌隊
RIAS室内合唱団
ベルリンRIAS交響楽団
指揮:フィレンツ・フリッチャイ
録音:モノラル・1953年9月22日〜26日・ベルリン
まず、CDをかけた直後、大砲の玉がぶっ飛んできたような音圧に驚いた!
モノラル録音特有の、音が一直線に体にぶつかってくるような感じだ。
そして、モノラルながら非常に音質が良い!
歌、合唱が前に出ていながらも、オケのド迫力が物凄い!
それでいて、全体の音のバランスが非常に良い!
さらに、低音の迫力が超、超凄すぎる!!!
CDを聴きながら、目の前に置いてある机に触れると
低音の振動がビシビシ伝わってくる程、もの凄い!
決して、音がモコモコと、こもった音質とは違う。
なんだか、ここまでの文章で、凄い!を連発しているが
普通の民家に住む私の部屋で、まともな音量で聴くと
家の外にの低音が響いてるのではないか?と思う程凄い!
しかし、中音、高音もしっかりと聞こえるのだ。
残響音を抑えた録音で、輪郭もわりとハッキリした音質で
トータル的に、非常に素晴らしい録音であり
なおかつ、低音マニアには絶対におすすめのCDだ!
楽曲は、イタリア・ロマン派最大の、歌劇の作曲家と言われる
ヴェルディだけに、レクイエムといえども
まるで、オペラか歌劇を聴いているのではないか
と思う程曲が劇的で情緒豊かなのだ!
また、歌手のソロも全員が非常に良い!
聴いているうちに、まるで舞台から一番近い真ん中の席で
本人が、今ここで歌っているかのように
錯覚してしまうほど良音で、歌っている姿が思い浮かぶかような
歌いっぷりだ!
(注:デジタル録音程、高音質かつクリアという意味ではない)
ビートルズのデジタルリマスターのモノラル版があるが
それと近い感覚の音の良さだ!
モノラルでも、演奏が良く、元々の録音が良く
さらに、デジタルリマスターのセンスが良いと
モノラルだろうが、ステレオだろうが
聴いていて、まったく遜色がない!という
よい例といえるCDである。
次回、CD17、フルトヴェングラー&ベルリンフィル/シューマン:4番・ハイドン:88番「V字」
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