ヒラリー・ハーンのバイオリンの音色の素晴らしい事!!
バイオリンという楽器を、完全に鳴らし切っている!
また、ジェフリー・カハーン指揮の
ロサンジェルス室内管弦楽団の
切れ味のよい、引き締まった演奏が
ヒラリーの演奏を引き立てる。
個人的に、バイオリン系の曲には
今まであまり興味がなかったが
このCDを聴いて、バイオリンのサウンドにも
興味をもてるようになった!
まるで、牧場に行った時に
絞り立ての特濃牛乳を初めて飲んだ時に
「市販の牛乳と比べて、こんなにまろやかで、密度の濃い味なんだ」
と、初めて感じた時のように
ヒラリー・ハーンのバイオリンの音色は密度が濃く
この音はヒラリーに違いないと感じさせる
個性的なバイオリンのサウンドがする!素晴らしい!
私はギターを弾くのだが
指先のテクニックは、鍛えればいくらでも上達するが
良い音色で、楽器のボディー全体を鳴らし切るというのは
良い指導者のアドバイスと
自身の努力、研究があってこそのサウンドなのだ!
また、ビブラートも音色に重要な要素で
うまくビブラートを使えると
音に粘りが出て、耳心地のよいサウンドになる。
そして、ビブラートは演奏者のサウンドの個性になる。
ギター演奏の経験から推測するに
ヒラリー・ハーンは、かなりの努力家であり
研究熱心であり、かつ、楽器へのこだわりを強く感じる。
そして、彼女はバイオリンを歌わせる事の出来る
非常に素晴らしい演奏者ということが
このCDでよくわかる!
私にとって、バッハの曲は聴いているうちに
飽きてしまう事がよくあるのだが
このCDは、ヒラリー・ハーンの音色だけでも
最後まで一気に聴かせてしまう
魅力あるCDである!!
次回、CD24、ホロヴィッツ・イン・モスクワ
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