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2012年1月16日月曜日

CD24 ホロヴィッツ・イン・モスクワ

このCDはとてもいいです!
ピアノ好きには、絶対におすすめです!

ホロヴィッツが、自分の心をそのまま音にしているかのような演奏!

決して押し付けがましい所がなく
自分がピアノを弾きたいから弾いてるだけ
とでもいうような演奏だ。

非常に繊細なタッチと、確かなテクニックの演奏なのだが
その技巧をまったく感じさせず
曲そのものを透明感あるサウンドで
聴く者を、曲の世界に没頭させてしまう
非常に素晴らしいCDである!

聴いているうちに
小説でも読んでいるかのような錯覚を覚える程の
ドラマ性を感じる演奏だ!

そして、音の強弱のコントラストの幅が大きいが
その弱音で時々弾く、高速フレーズが
水が流れるかのごとく、非常に美しい。

ホロヴィッツの演奏を例えるならば
まるで、ガスコンロでお湯をわかした時の水泡のような演奏だ。
強火ならば、大きな水泡がブクブクと激しくわき
弱火ならば、小さな水泡がプクプクと小さくわく。

そのお湯の水泡の様に
ホロヴィッツの演奏は
無限の強弱のコントラストで
内面を自由自在に音で表現できる
素晴らしい演奏家である!

このCDは、今後も何回も聴く事になるだろう。
ピアノ演奏のCDの中でも
私が最も好むCDとなるに違いない。

次回、CD25、ヨッフム「カルミナ・ブラーナ」






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