このCDはとてもいいです!
ピアノ好きには、絶対におすすめです!
ホロヴィッツが、自分の心をそのまま音にしているかのような演奏!
決して押し付けがましい所がなく
自分がピアノを弾きたいから弾いてるだけ
とでもいうような演奏だ。
非常に繊細なタッチと、確かなテクニックの演奏なのだが
その技巧をまったく感じさせず
曲そのものを透明感あるサウンドで
聴く者を、曲の世界に没頭させてしまう
非常に素晴らしいCDである!
聴いているうちに
小説でも読んでいるかのような錯覚を覚える程の
ドラマ性を感じる演奏だ!
そして、音の強弱のコントラストの幅が大きいが
その弱音で時々弾く、高速フレーズが
水が流れるかのごとく、非常に美しい。
ホロヴィッツの演奏を例えるならば
まるで、ガスコンロでお湯をわかした時の水泡のような演奏だ。
強火ならば、大きな水泡がブクブクと激しくわき
弱火ならば、小さな水泡がプクプクと小さくわく。
そのお湯の水泡の様に
ホロヴィッツの演奏は
無限の強弱のコントラストで
内面を自由自在に音で表現できる
素晴らしい演奏家である!
このCDは、今後も何回も聴く事になるだろう。
ピアノ演奏のCDの中でも
私が最も好むCDとなるに違いない。
次回、CD25、ヨッフム「カルミナ・ブラーナ」
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