前回のブログに続き、フルニエによる
無伴奏チェロ組曲の4番〜6番のCDだ。
サウンドは抑えめの残響音で
チェロのボディーのサイズが想像できるような
ふくよかな音で、なおかつ高音質だ!
この組曲を聴き進めているうちに
チェロの弓を弾く瞬間の音に魅了されてきている。
楽器を弾くとき、弾きはじめの音はとても重要で
ある意味、弾き始めの音に奏者の個性が強く出るものだ。
フルニエの、時に繊細に、そして、時に強力な弾き始めは
まるで、多くの引き出しがある、大きなタンスのような演奏だ!
このCDの後半で、高音で弾くフレーズが出てくるが
まるで、バイオリンのような高音で
チェロで、ここまで幅広い音域の表現ができるのか!と
初めて知った。
チェロの魅力を、可能な限りに引き出す曲を作ったバッハも凄いが
その曲を、情緒豊かに弾き切るフルニエのテクニックと感性も
超の付く、一流の奏者だと改めて感じた
2枚組の「6っつの無伴奏チェロ組曲」である。
次回、CD16、フリッチャイ/ヴェルディ:レクイエム
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