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2012年1月17日火曜日

CD25 ヨッフム「カルミナ・ブラーナ」

かの有名な曲からはじまるこのCD。
まるでオープニングの曲想と歌詞は平家物語の冒頭に通ずるものがある。

祗園精舎の鐘の声、
諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、
盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、
唯春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、

と、ほぼ同じような意味合いの歌詞の曲から始まる。

そして、俗世間の色恋事や
酒の席での愚にもつかない話。
人生の喜怒哀楽を歌ったこの曲は
最後にまたオープニングの曲にもどり
人生とは六道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天の6つの生命状態)を繰り返す
とでも言わんとばかりのフィナーレで終わる。

25曲、さまざまなシチュエーションの歌詞だが
その歌詞の雰囲気を音で良く表している。

そして、その雰囲気を演奏と歌が
感情豊かに表現している。

このCDの約1時間程の演奏で
人生を表現しているのだ!

なんともドラマチックなCDだろう!
劇的な音楽で幕が開け
そして劇的な最後で幕を閉じる。

なんだか、自分の人生を振り返り
今までの自分はこれで良いのだろうか?
と、考えさせられる
非常に説得力のある1枚である。

次回、CD26、カラヤン、ベルリンフィル/第九、コリオラン



偏に風の前の塵に同じ。

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